閑人の「戯れ言」

気に入ったことは勿論ながら、気に入らないことも思いついたままに・・・・・・・

ヴァイオリン弓の毛替えなど

 

昨日、ヴァイオリンの弓の毛替えと、弦の交換をした。
日頃使っている弓は2本だが、昨日毛替えをしてもらったのは、
そのうちの一本。
私には勿体ない、有名な弓。
差し出すと丁重な扱いをしてくれるレベルの弓。
もう一本の弓も、結構有名な弓だが、昨日技術の人と話しが
及んだのは、弓の価格。そしてヴァイオリンの価格の話し。


ヴァイオリンの価格が、どんどんと高額になり、異常な状態を呈して
いるが、弓も結構高くなっていると言う。


楽器の価格高騰の突破口?を開いたのは日本人だと言われたが、いまや
楽器の価格というよりは投資対象品?の価格の様だ。
その高騰する楽器だが、価格差1億円の音の違い・・・・解りっこない。


私レベルでも区別がつけられるのは、入門用の数十万円のヴァイオリンと
2、300万円とか数百万円、1千万円程度の違い。
この程度の楽器だと、むしろ判断がつく。


TV放映のみの体験だが、かの有名な「ストラディヴァリウス」と
他の楽器との比較情景を見ていると、正解率は必ずしも高くない。
その正解率の決めては、一番単純な部分では、ヴァイオリンの
音に対する各人の好みが千差万別だと言うこと。


ストラディヴァリウス」と言う名前で勝負している、何人かの
ヴァイオリン弾きがいるが、決して「対費用効果?」が有るとは
思えないソリストたちが何人も居る。
「使用楽器の価格が演奏の価値を決める」。その様な盲目的な判断が
まかり通っているように思えてならない。
多くの人たちが「この人は○○億円のストラディヴァリウスで弾いて
いる」「だから演奏は素晴らしい」と結論付けて聴いている様に
思えてならない。


私の弓の毛替えの話しから、すっかり脱線した。
昨日、楽器修理の人と話していて、日頃、思っていることが、又
目を出したと言ったところである。

 

因みに、毛替えと併せて、弦を4本とも換え(私の弦は一寸、高くて
これが応えるのだが)、張り替えた弓で、今日は練習をしている。

使用している弦が「ガット弦」なので、最初はどんどん伸びる。
だから弦の状態を安定させるために、しばらく弾き込みをしなければ
ならない。
その面倒さと引き替えに、ガット弦独特の音を得られる。

アマチュアだから、交換の頻度はさほど高くは無いが、それでも1年
も保たない(ただ、一番高音の弦=E線は2~3ヶ月に一度交換する)。
劣化して音質が変化するから、交換をする。
今回も、8ヶ月ほどで交換した。


交換した弦、毛替えをした弓・・・・全くの自己満足での演奏。
ああ!!いい音!!絶好調!!
(幸い、どなたにも聴こえ無いから
           ・・・勝手なことが言える。ご容赦を。)