閑人の「戯れ言」

気に入ったことは勿論ながら、気に入らないことも思いついたままに・・・・・・・

アメリカへ子供連れで駐在される方へ

 

いつも拝読させて頂いているブログに、お子さんがアメリカに
近日中に駐在されると記されている。


で、私のお節介精神で、忠告を書かせて頂く。
実は、背景には最早取り戻せない傷を負わされた事実があり、
二度と絶対に被害を及ばさないようにと言う思いがある。


書こうとしているのは、
子供(この年令は州により異なるかも知れない)が、一人歩きを
すれば収容されてしまうと言う、単純な話し。
子供の一人歩き(放置)は一言で言えば、「虐待」だと言うアメリカ的
発想に基づいている。


事例として、私が把握しているのはカリフォルニア州であるが、
概ね米国では同様な扱いであると聞いている。


基本的に米国は、その全ては正義。発想に誤りは無いと言う観念で
いる事を抑えておく必要がある。
その時の個別事情は概ね通じない。単純にパターン化した処理が
される。国民性と同じである。
そして、日本国(領事館等)は全く役に立たない、と言うこともしっかり
抑えておかねばならない。

 

例示すれば・・・・
学校から下校時、迎えが来ないから、校外に出たら連れて行かれる。
例え、迎えが来なくても「絶対に校門から出てはいけない」。
住居と学校が近くて徒歩圏内といえども、一人歩きは厳禁。
近隣での買い物時の一人歩きも、勿論ダメ。
これらの担当窓口は「児童保護局」と言う政府機関が扱っている。
但し、理由は分からないが、この機関は公的機関と、民間機関が
有り、職務が重なり合っている。職務分担の有無は解らない。

 


因みに、もし、子供が連れて行かれた(収容)された場合
次のようなことが起こる。


子供と親に各々の担当者(ソーシャルワーカー)がつく。
保護局が官民に別れて担当する場合に限らず、ソーシャルワーカー
は各々が独立して行動するから、こちらの対応が大変になる。

 

収容された場合の期間は、最初は、2,3日ですむ。
ただ、釈放は裁判で決定する。だから、当然ながら親は出廷しな
ければならない。


所が、
例えば、親が2日目に、警察から呼び出され事情を聞かれるとする。
それは、子供釈放の裁判と同じ2日目!!!
当然ながら、親は裁判に出廷できない。
さて、ここで裁判所も警察も別組織だから、重なるスケジュールに
無頓着。斟酌何てしない。
裁判は親が出廷しないから、子供の収容期間を1週間とか10日間
延引する。


親が裁判に出廷できた場合にも問題が有る。
それは、こちらが日本人であれば、英語がいくら堪能で有っても
「裁判官に対し、日本語で受け答えしなければならない」と言う。
母国語で裁判を受けさせるのが「アメリカ的正義」言う理屈である。
この時、通常は児童保護局のソーシャルワーカー等が通訳を担当する。

けれど、彼ら彼女たちは概ね「日系二世」もしくは単に『日系」。
日本語が正しく理解出来るとは限らない。
だから、正確な通訳が出来るとは限らない
親は「誤った通訳に異議を唱える」。
すると、裁判所が「この親は冷静な人物では無い」と判断する事が
有る。
「この親に子供を戻すことが適正では無い」と、我々日本人には
考えられない論法で、問題の多いフォスターファミリーへの収容を
延引することになる。
根底には、「子供を一人にするような虐待をする親」と言う発想が
流れている。


収容期間が延びた場合、親に対する教育が必要になり、子供は倍々
ゲームのように収容期間が延ばされる。
全く不要な「教育プログラム」「カウンセリング」等が親に課され、
子供と離された上に更に大きな負担が強いられる。

 

子供は、フォスターファミリーなる、「業として子供を預かっている
家庭に連れて行かれる」。(収容による給付金を生活の糧にしている)
ここでは、一定収入を得る目的のために、数名程度を預かり、
(以下差別的な表現だが事実なので・・・・記す)
白色人種、日本人(私は、状況を見かねて2年半前にフォスタファミリーに
なった、Losの一人だけしか知らない)はほとんど居なくて、南米出身とか
中国人、黒人とかの家庭が請け負っている。
その家族の少なくとも一人は英語が通じるが、他の家族はスペイン語等を
日常会話にし、英語は片言程度のみという事例も多い。

 

一方、収容された子供の処遇だが、
ここで、既に収容されている子供たちから「大麻」「たばこ」等をあて
がわれ、私物を盗まれ、体調が悪くても医者に連れてもらえず、と
言う生活が待っている。
場合によっては、被収容者に対するフォスターファミリーによる
暴力行為も散見される。
「児童保護」と呼ぶにはほど遠い「アメリカ政府による虐待」が
待っている。


児童保護局の担当者である「ソーシャルワーカー」はこれらの事実を
承知していても、動かない。
その理由は、アメリカ的正義は「子供を一人にした親が悪」であって、
「子供に課される過酷な事実の方が軽い」と言う判断をしている
からだろう。
それと、このフォスターファミリーの希望者が減少し、児童保護局と
しては、彼らとトラブりたくないと言う背景も有るようだ。
収容されている子供の家出対応、薬物問題、暴力等に嫌気がさし、
辞めていく家庭も増えているようだ。

 

そこで、いざと言う時の弁護士だが、
専門分野が分かれているから、探すのが間に合わないことがある。
法外な報酬を要求されることもある。
親の転勤の場合、着任先の人たちから事情を聞いておくのは大事
だとおもうが、上記のような事情をご存じの方は、案外少ないと思う。
確かに、日常的なことでは無いから・・・・


重ねて・・・・・
どれだけ近くても、子供を一人で歩かせない!!
登校時には、絶対に校門の中(学校内)まで入るのを見届け、
下校時には(何かの都合で迎えが遅れても!!!)絶対、校門から出ない。

そして、日本国(領事館等)は役に立たない。