閑人の「戯れ言」

気に入ったことは勿論ながら、気に入らないことも思いついたままに・・・・・・・

「題名のない音楽会」を見て

 

 

永らく続くTV番組「題名のない音楽会」。
(関東ではTV朝日)
たまたま今朝の放映を見ていて気になったことがある。


今日の出演はヴァイオリン三浦文彰とピアノ辻井伸行
曲目はフランクのヴァイオリンソナタ

 

演奏者二人が、各楽章毎にその楽章ののイメージをそれぞれ
話す。次いで演奏をする。
勿論これは放映用に編集されての構成だと推量出来る。
多分、会場では、各楽章のイメージをまとめて聴衆に話し、
常識的に考えれば、その後4つの楽章を(続けて)弾いたはず。


所が、気になった点は、放映されている画面で、各楽章毎に
聴衆が盛大に拍手をしている事。
大勢の人達が一斉に拍手をしている様子から、TV局が
聴衆に拍手要求をしての結果?の様に見える。

 

私が言いたいのは・・・・・曲は4つの楽章に分かれている。
けれど全体で一曲。
拍手を楽章毎にすれば、一つの曲が分割されてしまう。
更に、演奏者の精神的な継続感も中断される。
(楽章間の拍手:基本的にしないが、絶対的ではない。
とても気に入ったとか、名演だと感じた時にする事もある)


この「題名のない音楽会」と言う番組。
音楽(主としてクラシック)を誰にもわかりやすく、理解しや
すくするという目的を(局側は)持っていると思っている。
だからこそ、各楽章のイメージをわざわざ具体的に演奏者に
話させてもいる。


標題音楽ではないヴァイオリンソナタで、わざわざ各楽章の
イメージを演奏者に語らせ、画面にテロップを入れる作業
には上記のような目的が含まれてのことの筈。


然し、啓蒙的な目的をもちらつかせながら、演奏者に対しては
勿論、視聴者も馬鹿にしているTV局の手法に、疑問を感じた。


堅苦しく考えないで、バラエティー番組と同じレベルで
考えれば、済む話ではあるが。

(真面目すぎ!?!?かな?)