閑人の「戯れ言」

気に入ったことは勿論ながら、気に入らないことも思いついたままに・・・・・・・

ピアノリサイタルに出掛けて

 

わたしは、ピアノと併せての室内楽は時折演奏するものの、
ピアノの曲には余り詳しくない。
と言うか、関心が薄いと言うのが実態。
基本的に平均律の音に対してどうにも馴染めなくて、単独の
演奏をわざわざ聴く気になれない。

 

ピアノに関わるのは、舞台で使用する時に調律の出来具合や
置き位置に十分な注意をするといった内容。
その様な背景があるが、土曜日にピアノリサイタルに出掛けた。
ピアニストはフランス在住でヨーロッパで演奏活動をしている
人物。
日本の血も何分の一か入っていて、40歳代半ば。
演奏者の母親と親しいのが、出掛けた理由。

 

曲目はMozartソナタ 変ロ長調 K281
   Chopinのバラード 1番~4番
   休憩後に
   Brahmsソナタ3番 ヘ短調 Op5 

 

感想としては、

Chopinの演奏は、激しい(奏法が)もので一般的な固定観念とは異なる
次元の演奏だったが、むしろそれなりに演奏者の個性、自己主張が
感じられた。
Mozartは・・・矢張り演奏するのは難しい作曲家だなという
改めての感想。
Brahmsのピアノソロ曲については、私には十分な知識が無い
ままに聴いたが、演奏者の音質の単調さや音色、フレージング
についての細部が気になって・・・・・といった感想。


何はともあれ、演奏者にとって(クラシックの演奏者にとって)は
聴き手の存在が大きい。
この演奏者も、フランスに住み芸術家用の住まいに低価格で、住んで
居る。
芸術を大事にする国と日本の違い、改めてその様な事を思いながら
帰途についた。